十の休

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舞台
「マクベス」 8/15(水)19:00- ラフォーレミュージアム原宿
お供してきました。最近矢崎さんの舞台しか観てないよ。つまるところそれだけの興味でしかないってことですけど。相方の興味のあるものに興味があるけど舞台という媒体にそれほどというかあんまりというかもしかしたら全然?興味がない。
でもおもしろかったです。少なくとも一度払った金を返せ!とは思わない。まあ映画でも思わないけど。悪意はないよ。そうじゃないけど、わたしには舞台の楽しみ方がいまだに分からないので、それがわかるほど楽しかったわけでもなく、さりとて退屈な時間でもなかったなと。いいものが観られたなあと思いつつ、すごいものが観られたとは思わない、と。そういうのは映画担当かな。映像大好きなもので。
ただ、マクベスの内容ではなく、15歳で山形から上京してきた少年がこうして東京のど真ん中で主演の舞台を務める青年になり、彼を目当てに全国津々浦々(?)から人がやってきて、彼の有り様を肴に何時間も話をすることができるようになった、ということのすごさに思いを馳せる次第なのであります。いけめんがわいわいしている舞台に通っておいて何を今更、ではありますが、そうなりたかったけどそうはなれなかった人たちがいるからこそ、すごいことなんだよ。意欲だけでどうにかなる問題じゃないんだから、たぶん。
と同時に、そういう風に思ってしまったことで、わたしはやはり舞台を観るのに慣れないのだなとも思いました。演じている人の背景に興味がなくてもいい(誰がやってようが構わない)からこその映画じゃないかなと。どの俳優がその役だろうがその役として成立していればどうでもいいじゃない。どうせifなんて滅多に出てこないんだからさ。だからいつまで経っても俳優さんが覚えられない。たぶん、好きな俳優さんがいてその人のために舞台を観に行っている人は、最終的にはこの役柄はこの人じゃないと!ていう役柄に巡り合ってほしくてその瞬間に立ち会いたくて他の観客にも作り手にもそう思って欲しいと思っているのではと想像するのですが、わたし特にそういうのないし、この先もないわ。ゴジラの中に誰が入ってようがどうせ見えないもん。ゴジラはゴジラだったらいいんだもん。自分が観た時にその人だったらああそうなんだなって思うわ。ドラえもんだってそうだった。テレビシリーズは見てなかったけど映画は律儀に見てたのに、声優さんが変わったって時に全然ショック受けなかった。今も見に行ってる。もし今後わたしがドラ映画を観るのをやめることがあれば、それは声の所為じゃなくて内容の所為。でもま、鉄人兵団みたいな奇跡があるので、しばらくは通うけど。去年がよすぎて今年のハードルが上がっただけ、来年はすでにハードル下がってるから大丈夫。まあともかくドラの声がなんだって気にならない。変わったな、とは思うけど。それと同じ。マクベスおもしろかったな、と思ったけど、マクベス役が誰でもそう思ったと思う。むしろそう思われなきゃダメなんじゃないの、と思ってしまう。役者で良し悪しが決まるというのがいまだに慣れない。映画もそうなのかもしれないけど、映画は作るときに時間と手間と人手がかかって(少なくともわたしが好きな類のものは)すっかり役者のものじゃなくなった時に外に出ていくから。役者の良し悪しに左右される隙間なんて大してないと思う。結局のところ映像の迫力に役者が一人で対抗するのってすごく大変だから。その映像の迫力を上げたり下げたりはできるだろうけどね。そうじゃない役者さんもそりゃいるでしょうが、それってもうゴジラとかガメラとかなんじゃないの。趣味だけど。
総じていうと、舞台を観てそういうふうに思う人はそっと身を引いた方がいいんじゃない?ということで。うーん、難しい。好きなんですよ、舞台。ただ居心地の悪さは感じる。ここにいるべきじゃないのかな、という疎外感というかなんというか。それを持っていること自体じゃなくて、そういうこっちの事情を舞台上の人に持ち込んで観るのがどうかなと思うので。損していう気がする、舞台を心の底から楽しめていないことが。それでなんか申し訳ない気持ちになるんだよね。映画ではどんなものを見ても思わないけど、それは恐らく映画って観客に一体感を求めていないから。舞台は求めているように思えてしまう。だけど持てない、だからどうしていいか分からず困惑してしまうって感じかな。これ感想じゃないな。
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